筆者は直近のIELTSでOA7.5(R:8.0, L:8.0, W:6.5, S:8.0)を取得しました。その約2年前に受けたIELTSではOA7.0(R:6.5, L:8.0, W6.5, S6.5)だったので、全体的にレベルアップすることができました。
この記事では、このスコアを取得するまでに行ったことを振り返り、勉強方法をまとめていきたいと思います。
前提:本格的に学習を始めたのは試験の約2ヵ月前
2年前に7.0を取得してからは、長らくIELTSに特化した勉強はしていませんでした。ただ、英語学習は続けており、以下のことをルーティーンとして行っていました。
- 『CNN English Express』を毎月購読
- オンライン英会話でカナダ人の先生とレッスン(月10回)
- Youtubeなどで海外の生英語に触れる
- 洋書やネット記事など関心のあるテーマを英語で読む
どちらかと言うと、「英語の勉強」というよりは、「趣味としての英語」のような感じで楽しみながら英語に触れていました。
そして、題にもある通り、IELTSの勉強を本格的に始めたのは試験本番の約2ヵ月前からです。その2ヶ月間で自分がどんなこと(勉強)をしたのか、各項目に分けて以下で振り返っていきます。
リーディングの勉強方法(本番の点数:8.0)
リーディングは基本的に、IELTSの公式問題集である「Cambridge IELTS」をひたすら解いていました。IELTSの過去問を基に問題集が作られているので、最も本番の試験に近い形式で勉強をすることができます。
この教材で具体的に行った勉強方法は以下の通りです☟
- 毎日1パッセージ時間を計って解く
- 間違えた問題の見直しと、重要単語を調べる
- 間違えた箇所は、問題の根拠となる部分を自分で頑張って見つける
以上、この3つのステップを全て行うのに大体40分~60分かかっていたと思います。
また、良く聞かれる質問に「単語帳は使いましたか?」というものがあるのですが、初心者の状態⇒6.5に上げるまでは使っていましたが、今回は使いませんでした。その代わり、毎日問題演習をすることで、読解力と問題を解く力を磨いていきました。個人的に、ある程度の語彙力がついた後は問題演習をしながらひたすら実戦形式の練習をしていく方が理に適っているのかなと考えています。
参考までに、IELTS公式問題集を解いた結果の集計データをお見せします。
これを見て頂ければ分かる通り、問題によって6.5~9.0までバラつきはありますが、本番で取った8.0という点数が練習でも一番多く取った点数であることが分かりました。練習から本番を想定してしっかりと点数を取っていくことが、本番でも実力相応(もしくは実力以上)の力を発揮することに繋がるのだと思いました。(ちなみに、スコアの換算方法はバークレーハウスさんのサイトを参考にしています。)
リスニングの勉強方法(本番の点数:8.0)
リスニングも、リーディングとほぼ同じで上述の「IELTS公式問題集」を解いていました。
- 毎日PART1ずつ解く(リスニングは4つのPARTに分かれているので、4日で1つのTestを終えるイメージ)
- 間違えた問題の見直し
- もう一度聞いて、聞き取れなかった部分を確認する
- 時間があればシャドーイングも行う(Optional)
大体1つのPARTの音声が10分弱なので、見直しやシャドーイングまでトータル40分程の勉強時間になるかと思います。
こちらも参考までに公式問題集の結果集計のデータを載せておきます。
リスニングは、7.0~9.0までのバラつきがありましたが、これを全部平均すると約8.0という結果になりました。本番の点数が8.0ですので、やはりリスニングもリーディング同様、練習から本番を意識した学習をしていくことが重要だと実感しています。
また、リスニングに関しては公式問題集に加えて、「CNN English Express」という英語学習誌も毎月購読して、勉強していました。この雑誌にはCNNで実際に流れたニュースが掲載されており、スクリプトや日本語解説付きで勉強が出来る他、試験でも頻出の時事問題(環境問題やテクノロジー等)も同時に学べるので試験勉強にも非常に役立ちました。
「CNN English Express」については、別記事で詳しく解説しているので良ければご覧ください☟
以上が、リスニングの勉強方法です。
主に、①IELTS公式問題集+②CNN English Expressを使って勉強していました。
是非、参考になさって下さい。
ライティングの勉強方法(本番の点数:6.5)
ライティングは自分が一番苦労した分野です。
7.0以上を目指していましたが、結果は6.5でした。それでも、一番勉強は頑張りました。
自分の場合は、前からお世話になっているフィリピン人の先生にエッセイを添削してもらうことに加えて、ディスカッションをしながらトピックについての深堀りをしたり、文章の構成について話し合いました。
また、合計20のエッセイを練習で書いたのですが、当サイトでブレインストーミングも含めてエッセイ内容を公開するということもやっていました。
こうすることで、自分なりにPDCA(Plan, Do, Check, Action)サイクルを回していたつもりです。
P(Plan):ブレインストーミング
D(Do):実際にエッセイを書く
C(Check):先生とディスカッション、添削してもらう
A(Action):フィードバックを基に書き直し⇒ブログにまとめる
この流れを意識したことで時間はかかりましたが、エッセイを書きっぱなしにするということがなくなりました。エッセイを書く能力が上がったかどうかは本番では目に見えませんでしたが、本番直前に行ったプログレスチェック(模擬試験のようなもの)では、2回連続7.0を取り一定の手ごたえをつかむことが出来ました。
ライティングは自分で学習することが最も困難なパートだと思いますので、周りの信頼できる方や、IELTSを専門としている講師などに頼るのも一つの手だと考えます。
スピーキングの勉強方法(本番の点数:8.0)
スピーキングは、本番で一番伸びた分野です。過去に受けたIELTSでは最高が6.5だったので、今回で一気に1.5スコアが上がったことになります。
スピーキングに関しては過去に記事にしているので、詳しくはコチラを参照頂きたいのですが、本番2週間程前から、毎日フィリピン人の先生とスピーキング特訓をしていました(約50分×20日間)。
そこで様々なトピックに触れたことで、あらゆる問題への対応力が上がったことと、よりナチュラルに話すことが出来るようになったと思います。自分の場合、スピーキングを独り言を言いながら勉強するというのがいまいち気持ちが乗らなかったので、IELTSに特化したスピーキング訓練を講師と行えたことは勉強を続けるモチベーションやメリハリに繋がりました。
まとめ
2019年に7.0を取って以来、2年間ほどIELTSの勉強はしていませんでした。そして今回2年ぶりにIELTSを受験するにあたり、約2ヶ月間IELTSの勉強を本格的に行いました。
今回の準備期間で感じたことは、「過去問演習に勝る学習法はない」ということです。
ある程度の基礎的な力(単語や文法等)を身に着けたら、後は徹底的に問題演習をすることで、その試験特有の解き方が自分なりに身に着いてくるのではないかと思います。
また、IELTSに関しては、「IELTSプログレスチェック」と言って、本番を想定した模擬試験を受けることが可能です。1回につき約6,000円(US$49.95)かかりますが、ライティングやスピーキングなどIELTS専門採点者によって採点を受けられるので、自分の立ち位置を知るのに最適だと思います。
実際自分も本番の3週間前に1回、本番直前に1回の計2回このプログレスチェックを受験し、本番を想定した準備をすることができました。
以上が今回の記事となります。IELTSの勉強は大変な時もあると思いますが、コツコツやっていけばきっと希望の光が見えてくると思います。
皆様の目標スコアが取れるよう、筆者も陰ながら応援しております。
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