海外大学院

海外大学院留学を2年延期したアラサー男子の想い

こんにちは、MASAOです。

ついに2022年5月~、オーストラリアの大学院に進学することが決まりました。今は嬉しい気持ちでいっぱいですが、ここまでの道のりでは様々な葛藤がありました。元々は2020年5月にオーストラリアに渡航する予定でしたが、ご存知の通りコロナのパンデミックが起き、オーストラリアの国境は渡航直前に閉鎖されました。

そこから丸2年。コロナ収束とまではいかないまでも、ようやく渡航の目途が立ったので、この2年間自分が経験したこと・感じたことを記しておこうと思います。

合計6回の留学延期

僕が行く予定の大学院は、年間で3回入学時期を設けています。(1月、5月、9月)

そのため、2020年5月の入学を延期した僕は、次の9月に向けてdeferral(延期)の手続きを取りました。その当時は誰もが、数ヵ月でコロナが収束するだろうと信じていたからです。自分は既に仕事を辞めていたので、家で出来るパート(オンライン)をしながら9月の留学に向けて準備をしていました。

しかし、2020年9月も渡航の目途は立たず、次の1月、5月、9月そして更に年をまたいで1月と合計6回のdeferralの手続きを行いました。毎回「次こそは行けるだろう」という希望を持ちながらも、ことごとくその望みは打ち砕かれ、また、他国は国境を完全に閉鎖していないのに、オーストラリアとニュージーランドだけは頑なに国境を閉じている現実に直面していました。

他の国の留学も選択肢に

オーストラリアの自分が入学する大学院が第一志望だったのですが、国境がいつ開かれるのか見当がつかない中で、他の国を検討した方がいいのではと思うようになりました。

カナダの学校や、欧州の大学院をネットやオンラインの留学フェアなどで色々調べましたが、どれもここだ!という確信を持てる学校は見つからず。

自分が入学する大学院は、実際に足を運んだこともあり、既に教授やスタッフ、現地の学生ともコンタクトを取っていたし、学校の雰囲気・気候・環境全てが気に入った上で入学を決意していました。そこまで思い入れがあったからこそ、それを超えるトキメキを他の国(学校)に見出すことはできませんでした。

オンラインでやるのか・オンキャンパス(現地)でやるのか

多くの学校がそうであるように、僕の学校もコロナ後すぐにオンライン学習の環境を整えてくれました。実際にオンライン授業を体験受講しましたが、非常に有意義だったことを覚えています。大学院のスタッフからは、「いつ国境が開くか分からないんだから、まずはオンラインで始めてみて、国境が開いた段階でオンキャンパスでやれば?」と言われていました。

ただ、自分はどうしても現地で勉強したかったんですね。それは自分の中で留学が、知識をインプットするだけでなく、他の学生や教授・現地の方々とのコミュニケーションを通してインスピレーションや繋がりを持ちたいという強い想いがあったからです。

当然、オンライン留学という選択肢も大いにありだと思いますし、何が良いかを決めるのは人それぞれだと思います。自分はやはり現地の風を感じたかったので、「留学がいつになるか分からない」という不安を抱えながらも、現地に行けるまで「待つ」という選択をしました。

IELTSスコアの有効期間が失効し、再受験

国境再開を待つ中で、やっかいなことがありました。元々2019年に受けたIELTSの点数が、2021年に失効してしまい、もう一度受けなくてはならなくなったのです。ご存知の方もいっらっしゃるかと思いますが、IELTSは1回受験するだけで2万5,000円以上かかる上に、問題集やスピーキング・ライティング対策講座受講、その他諸々を含めると10万円近い出費になります。また、簡単な試験ではないので、それなりに自分の時間を投下しなくてはなりません。

当初はまたIELTSを受けることに気乗りしなかったのですが、自分の英語力をアップするチャンスだと捉え、もう一度しっかりと向き合う事にしました。そして、自分を更に追い込むためにもTwitterで日々の勉強について発信し、他のIELTS受験者の方との交流も深めていきました。

結果的には、IELTSのスコアが失効して、再受験することになったことは自分にとって非常に良い機会でした。Twitterを通して多くの仲間と出会い、今ではIELTSオフ会というIELTS勉強コミュニティもやらせて頂き、当時の悶々とした自分に活力を与えてくれました。

自分は大学院0年生

また、留学延期期間に自分が大切にしていたことがあります。

それは、「自分は大学院0年生」というつもりで学習することです。

僕の大学院での専攻は、「ファイナンス」ですが、自分は大学の専攻も、社会人も一切ファイナンスに関わることはしていません。ではなぜファイナンスをやるの?という話はここでは割愛しますが、いわば超ド素人なわけです。

ですから、この空いた2年間を使って、ファイナンスの基礎を自分の頭に叩き込もうと決めました。先ずは日本語の平易な文章で書かれている本から始めて、そこから少し難易度を上げて新書や専門書、洋書、教科書と片っ端から色々な本を読みました。正確には数えていませんが、ここ2年間で読んだ本は150冊にはなると思います。

また、ファイナンスと言えば「資本市場」つまり「株式」とは切っても切れない関係にあるので、以前から細々とやっていた株式投資も本腰を入れてやりました。仕事の実務という点では経験ないけれども、多少なりともファイナンス理論と実践はこの2年で積めたと思うので、大学院0年生としては合格点を上げられるんじゃないかと思っています。

晴れて5月から大学院1年生に進級します。

理想と現実のギャップ(人生設計について)

自分は、出来れば、30歳になるまでに大学院に進学したいと考えていました。(特に大きな理由はないのですが、何となく30歳までにやらないとという焦りがありました。)結果的に、29歳で留学予定でしたが、現在31歳になりました。

当初の計画からは少し遅れました。

ここで無理やりポジティブに捉えるつもりはないし、年齢は関係ないと言うつもりもありません。

ですが、自分にとってはこのタイミングがきっと”ベスト”なタイミングなのだろうと思っています。人生は千差万別で、留学に行く時期だって、10代で行く人もいれば、定年後に行く人もいる、”行かない”という選択をする人もいる。きっとその人によってベストなタイミングがあると思っているので、今は自分の当初の計画にはあまり固執しなくなりました。

実際こういう風に考えられたのも、Twitterを始めてから、年齢・性別問わず日々チャレンジされている方の投稿を見ているからだと思います。

最後に

いつ渡航できるか分からない中で、「留学と人生」についてすごく考えた2年間でした。また、おそらく自分の決意も試されていたのだと思います。

「いつか行けるようになるだろう」ということを信じて、腐らずにコツコツと学習をしていきました。上述したように、コロナ禍でTwitterを始め、同じように留学を目指していたり、英語学習をされている方々と出会えたことも自分にとって糧となりました。

留学に限らず、色々な状況下で物事が計画通りに進まないことがありますが、そういう時期こそしっかり自分と対話をして、信じる道を一歩ずつ歩んでいこうと思いました。