LQDはiシェアーズiBoxx米ドル建て投資適格社債ETFと言います。「iBoxx米ドル建てリキッド投資適格指数」への連動を目指しています。2021年3月5日現在、経費率は0.14%、純資産総額は455億3,200万ドルで米国全体のETFの中でも23番目に大きいETFとなっています。運用は大手のブラックロック社が行っています。
そもそも社債ってなに?
簡単に言うと社債とは、「企業が発行する借用証書」のことです。社債を発行することで企業は投資家からお金を「借りる」ことができます。要は、企業にとっては借金なので、企業は投資家に対し相応の利息の支払いと満期を迎えた際には元本を返済する義務があります。ただし、企業によって財務状況は異なるので、第三者機関が信用格付けというのを行っており、企業の信用力に応じて格付けが決まります。
格付けが高い(信用力が高い)社債:
「リスク低 ⇒ 利息が低い」
格付けが低い(信用力が低い)社債:
「リスク高 ⇒ 利息が高い」
LQDは、投資適格社債(信用力が高い社債)を集めたETFですので、運用は安定しており、「守りの投資」と言えそうです。
iシェアーズiBoxx米ドル建て投資適格社債ETF【LQD】のチャート
2002年の設定来チャートを見ると、2008年のリーマンショック時と、2020年のコロナショック時を除いて緩やかな右肩上がりのチャートとなっています。
また、債券ETFだからこその値幅の安定性があり、常時100ドル~130ドル台の間を価格が推移しています。価格の値動きを表す標準偏差も7.65%となっており、S&P500に投資するIVVの18.65%に比べて値動きが小さいことが分かります。
では、直近6ヵ月チャートを見てみましょう。
これを見ると、2020年11月に高値138ドルを付けて以来下落傾向にあり、現在は129ドル台まで値を下げてきています。現在、債券市場全体が下落基調にあるため、この傾向は今後も続くかもしれません。
iシェアーズiBoxx米ドル建て投資適格社債ETF【LQD】の分配金実績と利回り
年 | 分配金 |
2020年 | 3.67ドル |
2019年 | 4.21ドル |
2018年 | 4.14ドル |
2017年 | 3.77ドル |
2016年 | 3.90ドル |
2015年 | 3.96ドル |
2014年 | 4.04ドル |
2013年 | 4.37ドル |
分配金は4ドル前後と安定しています。また、毎月分配金が出る事もこのETFの特徴です。(たこ足配当ではありません)
2020年実績の分配金利回りは現在の株価(129.93ドル)に対して、2.82%です。分配金が2019年の水準(4.21ドル)に戻れば利回りは3.24%になるので、今後の分配金推移に期待したいと思います。
iシェアーズiBoxx米ドル建て投資適格社債ETF【LQD】の構成と信用格付け
2021年3月現在、2,384種類の社債に分散投資をしています。
以下に、保有比率が高い社債の発行体(企業)を挙げます。
これを見ると、バンクオブアメリカや、JPモルガンチェースなどの大手金融機関、AT&Tやヴェライゾンといった大手通信会社、Appleなど誰もが知っているような超大手企業の社債を多く保有していることが分かります。
次に、信用格付けについて見てみます。
一般的に、BBB以上の格付けを「投資適格格付け」と見なすので、ほぼ100%投資適格社債(倒産の可能性が低い)に投資されていることが分かります。
iシェアーズiBoxx米ドル建て投資適格社債ETF【LQD】の買い時はいつか?
これは、LQDに何を求めるのか?ということと同義だと思います。
僕がLQDに求めるのは、「ポートフォリオの安定」と「分配金利回り3%以上」です。
ポートフォリオの安定については、先ほども話したように株式と比べると価格の変動が小さく、価格を下げても底値が固いので比較的安心して保有できるということです。
分配金利回り3%以上というのは、債券に求めるのは「インカムゲイン(配当益)」なので、社債ETFに投資をする以上はなるべく高い利息(分配金)を得たいと考えるからです。
2020年の分配金実績(3.67ドル)で計算する場合、分配金利回り3%を超える水準は122ドル以下になった時です。
ですから、個人的にはLQDの価格が122ドルまで落ちてきた所で、買いを入れるかどうかを検討していきたいと考えています。
まとめ:LQDは「守り」の投資
ここまで米国の投資適格社債に投資ができる「LQD」を見てきました。
ここでもう一度強調しておきたいのは、LQDは「低リスク・低リターン」の投資だということです。逆に言えば、安定して年3%くらいの収益を得たい方にはうってつけの投資先だとも言えます。
もちろん、リーマンショック時やコロナショック時などの暴落時にはLQDも価格を下げる傾向にありますが、しっかりと値を戻し底固い動きをしているのも確かです。そういった意味で、株式のみに投資をしている方や高リスクを好まない方は、LQDをポートフォリオに組み込むことも一つの選択になるかもしれません。
ただし、現在はまた債券市場が下落傾向にあるため、どこで買いを入れるかは各々の判断になってくるかなと思います。
※当ブログでは特定の銘柄に関する記述がありますが、投資を推奨するものではありません。投資の際は自己判断でお願いします。