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2020年台に爆発的成長が期待できる企業5選

今回の記事では、「2020年台に爆発的成長が期待できる企業5選」と題して、筆者が今後絶対伸びるだろうと思う企業を5社紹介しています。皆さんが知っているような大企業もあるかもしれませんが、まだ知らない企業もあるかもしれません。

この中には、筆者自身が実際に投資をしている企業もありますが、これから投資をしてみたいと考えている銘柄も含まれています。いずれにしても個人的な期待を多分に含んだ内容となっていますので、ご留意ください。

それでは始めましょう。

① エヌビディア(NVDA)- 半導体

エヌビディアは、1993年にカリフォルニアで設立された半導体メーカーです。時価総額は3,108億ドル(約32兆円)で、世界で26番目に大きな会社となっています。

元々はゲームグラフィックス向けのGPU(画像処理半導体)で有名な会社ですが、現在ではAIや自動運転向けの「AI半導体」で頭角を現し、今後のAI社会を陰で支える存在として注目されています。2020年には、半導体大手のインテルを時価総額で抜いたことでもニュースになりました。エヌビディアの時価総額は、10年で実に60倍と驚異的な成長を記録しています。

また、2020年9月には、英半導体設計会社「アーム」を最大4.2兆円で孫正義氏率いるソフトバンクGから買収することが発表されました。これによって、さらにAI半導体の活性化が期待され、今後のAI半導体市場の先頭をいくのではないかと期待されています。

売上高と純利益の推移を見て見ると、売上高が2016年の約50億ドルから、2020年の約170億ドルと3倍以上伸びており、驚異的なスピードで市場を開拓してきていることが分かります。今後もAI市場の拡大とともに、売上高の右肩上がりが見込まれることから、2020年台半導体部門で最注目の企業です。

② テラドック・ヘルス(TDOC)- オンライン診療サービス

テラドック・ヘルスは、オンライン医療の分野で業界をリードしている企業です。時価総額は、269億ドル(約2.7兆円)です。

家にいながらでも、オンライン上で医者の診察を受けることができ、処方箋を出してもらう事ができます。365日24時間、どこに居ても医者にかかれるので、例えば夜中に急に子どもが高熱を出してしまったという場合でも、すぐに医者に診てもらい適切なアドバイスや処方を受けることが可能です。

テラドック・ヘルスは、2020年のコロナ感染拡大期に一気に注目を集め、株価は2020年1月の82ドルから、同年7月には240ドルまで急騰するなど実に193%もの上昇を記録しました。

2015年~2020年の売上高も超右肩上がりと言えます。過去6年間の売上高の年平均成長率は70%と、すごい数値になっています。また、予想では2021年の売上高は20億ドルまで達すると見られており、今後の成長にも大きな期待ができます。

③ ジュミア・テクノロジーズ(JMIA)- アフリカのEコマース

ジュミア・テクノロジーズはアフリカでECサイト「ジュミア」を運営するEC事業を行う会社です。「アフリカのアマゾン」とも呼ばれていますが、事業構造はアマゾンのように仕入販売の「小売り」ではなく、楽天のように基本的には「マーケットプレイス」の運営を通じて、アフリカの多様な出品者と消費者をつなぐ役割を果たしています。時価総額は35億ドル(約3,500億円)です。

設立は2012年、マッキンゼー出身の起業家によってナイジェリアのラゴスで事業を開始しました。そして2019年4月には、アフリカで事業を開始したスタートアップとして初めて、ニューヨーク証券取引所に上場を果たしました。2021年3月現在、ナイジェリアやエジプト、ケニアなどを含むアフリカ大陸の11ヵ国で事業を展開しています。

下の表は、ジュミア・テクノロジーズの2017年以降の売上高と、アクティブユーザー数を示しています。

売上高は2020年に少し下げていますが、アクティブユーザー数は順調に増えていることが分かります。2020年末の時点では、約670万人程のアクティブユーザーがいますが、2017年の270万人からわずか4年で約2.5倍に伸びていることになります。

アフリカは12億人もの人口と、ネットユーザーも4億人超いると見られています。先進国と違いインフラの整備が遅れているため、物流網の構築には非常に苦労していることと思いますが、市場規模を考えればアフリカでのEコマース事業は爆発的な伸びしろがあるとも言えます。そういった伸びしろに期待したいという想いを込めて、ジュミア・テクノロジーズを取り上げました。

④ グロウジェネレーション(GRWG)ー 農業用品のサプライヤー

グロウジェネレーションは、52の小売店や物流センターを持つ全米最大の水耕栽培用品のサプライヤーです。ホームセンターの水耕栽培に特化した形を想像してもらえれば分かりやすいかと思います。扱っている商品は多岐に渡りますが、オーガニック用品やライティング(照明)、収穫やハウスなど栽培に関わるあらゆるモノを販売しています。グロウジェネレーションは麻栽培向けのサプライヤーとしても知られており、大麻合法化が今後拡大するに伴い、需要の増加も見込まれます。

そして、グロウジェネレーションのすごい所は何と言っても、売上高の成長の凄さです。

2020年はまだ正確な数値が出ていないので暫定の数字にはなりますが、2015年~2020年までの売上高の成長率が、年平均成長率が129%と、爆発的な速度で成長していることが分かります。

加えて、時価総額が現在約30億ドル(約3,000億円)とまだまだ規模が小さく、これから大きく伸びる余地を残しているという点も期待のポイントとして挙げられます。

⑤ ネクステラ・エナジー・パートナーズ(NEP) - 再生可能エネルギー

NEPは、米国の再生可能エネルギー最大手のネクステラ・エナジー(NEE)が、米国内のクリーンエネルギープロジェクトを開発・保有・運営するために設立した会社です。カリフォルニア州やテキサス州などの風力・太陽光発電などのインフラ資産を保有しています。再生可能エネルギーは、「脱炭素社会」において最も大きなテーマと言っても過言ではなく、今後ますます伸びる業界だと思っています。時価総額は54億ドル(約5,400億円)となっています。

ずばりNEPの魅力は、「増配率」にあります。

2015年~2020年までの年間平均増配率は、20%となっており、今後も12~15%の増配を目指しています。2020年の一株当たり配当が2.26ドルで現在の株価71.20ドルで計算した場合、配当利回りは3.17%になります。仮に今後年間15%の増配で2024年までいった場合、2024年の一株当たり配当は、3.95ドルになり、配当利回りは5.55%になります。もちろんここまで上手くいくかは分かりませんが、気候変動や持続可能性を重視したテーマ性のある事業を推進していることから、将来性は大いにあると感じています。

まとめ

ここまで、エヌビディア(NVDA)、テラドック・ヘルス(TDOC)、ジュミア・テクノロジーズ(JMIA)、グロウジェネレーション(GRWG)、ネクステラ・エナジー・パートナーズ(NEP)の5社について簡単に取り上げてみました。

いずれも半導体、オンライン医療、アフリカ、農業、再生可能エネルギーとテーマ性が強い銘柄で、今後の人類と地球にとって必要不可欠なモノを扱っている企業なのではと思っています。

そういった企業は、経済の荒波に飲まれながらも、人類や地球を支える根幹となることで更なる発展を遂げると信じています。この記事の執筆が2021年3月ですが、2030年にこの会社たちがどのようになっているのか、楽しみにしたいと思います。

※当ブログでは特定の銘柄に関する記述がありますが、投資を推奨するものではありません。投資の際は自己判断でお願いします。