EPIはウィズダムツリーインド株収益ファンドと言います。「ウィズダムツリー・インディア・アーニング・インデックス」への連動を目指しています。経費率は2021年1月22日時点で、0.84%、純資産総額は7億5,366万ドル、ETFに特化した運用会社であるウィズダムツリー社が運用しています。
インドのマクロデータ(人口や経済成長)
先ずは人口を見てみましょう。
2019年のデータでは、インドは中国に次ぐ世界第2位の人口(約13億6,600万人)がいます。
そして、2050年の人口予測では、インドは中国を抜いて世界第1位の人口を持つ国になると予想されています。
次に、インドの経済成長を見ていきましょう。
ほぼ5%を超える大きな経済成長を見せています。
現在インドは、名目GDPランキングでアメリカ・中国・日本・ドイツに次ぐ世界第5位となっていますが、PwC調査レポートによれば、インドは2050年までにアメリカを抜いて世界第2位の経済大国になるということが予想されています。
ウィズダムツリーインド株収益ファンド【EPI】の運用実績とチャート
期間 | 騰落率 |
1年 | 21.26% |
2年 | 28.15% |
3年 | 9.47% |
5年 | 69.06% |
設定来 | 37.01% |
設定は2008年2月22日となっています。
設定来のパフォーマンスは37.01%、直近1年間のパフォーマンスは21.26%となっています。
設定来のチャート(上図)を見ると、2021年1月14日現在の株価は30.60ドルと、過去最高を更新していることが分かります。
次に、直近1年間のチャート(下図)を見てみましょう。
コロナショック時(3月)には、株価が44%程下落していますが、それ以降は順調に右肩上がりに推移しています。現在はコロナ前の株価、25.54ドルを超えて、30.60ドルとなっています。
ウィズダムツリーインド株収益ファンド【EPI】の分配金実績と利回り
年 | 分配金 |
2020年 | 0.22ドル |
2019年 | 0.28ドル |
2018年 | 0.29ドル |
2017年 | 0.23ドル |
分配金は0.2ドル台が基本になっています。
2020年実績の分配金利回りは現在の株価(30.60ドル)に対して、0.71%なので、分配金目当ての投資ではなくグロース投資と言えそうです。
ウィズダムツリーインド株収益ファンド【EPI】の構成企業とセクター
2020年1月13日現在、保有銘柄数は331となっています。
以下に、組入上位10銘柄を示します。
このデータによると、上位10銘柄でポートフォリオのおよそ4割を占めていることが分かります。
保有銘柄トップの「HDFC銀行」はインドで時価総額最大の商業銀行です。ニューヨーク証券取引所にも「HDB」というティッカーシンボルで上場しています。
保有銘柄第2位は「インフォシス(INFY)」です。この企業はインド・バンガロールに本社を置く、国際的なIT企業です。
保有銘柄第3位の「リライアンス・インダストリーズ(RIL)」は、多角的な事業を展開しているコングロマリット(複合企業)です。昨年2020年には、グーグルもRILの子会社に出資をしており、海外マネーが集まっています。
そして、4位は知っている方も多いと思いますが、「タタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)」です。言うまでもなくインド最大手のIT企業で、世界46ヵ国で事業を展開しています。
第5位の「ICICI銀行(IBN)」は、インド民間銀行で2番目の時価総額を持つ大手銀行です。
次にセクター比率を見てみると、金融が27.81%、ITが18.28%、素材が11.74%、エネルギーが10.64%、公益が8.23%となっています。
まとめ:インド(EPI)は魅力たっぷりの投資先
最後に、ここまで見てきたインド(EPI)の魅力を5つ挙げたいと思います。
- 高いGDP成長率
- 将来中国を抜き、世界1位の人口になる(若年層も多い)
- IT大国(フィンテックも発展)
- グーグルなどを始め海外からの投資マネーが流入
- EPIは小型株も含み、幅広く投資ができる
インドは世界第5位の経済大国であるのにも関わらず、2019年の世界の1人当たり名目GDP国別ランキングでは、2,098ドルで世界第146位と、今後の成長に大きな余地を残してます。
今後若年層の増加やITの発展などによって、ますますインドは投資先として脚光を浴びることになるでしょう。そんな魅力的なインドにもコツコツと投資をしていけたらと思っています。
※当ブログでは特定の銘柄に関する記述がありますが、投資を推奨するものではありません。投資の際は自己判断でお願いします。