海外大学院

海外の大学/大学院を選ぶ際のポイント【体験者が徹底解説】

現在アラサー男子の僕は、社会人を経て、海外の大学院に進学すること決めました。場所は「オーストラリア」。2020年10月現在、コロナウィルスのパンデミックのため入学を延期していますが、パンデミックが収束次第渡航する予定でいます。

僕は大学院を選ぶ際の情報収集に、およそ2年かけました。その間に、『自分が勉強したいことやキャリアを考えて、どこの国・どこの大学院』がベストな選択になるかを考えました。また、論理的に考えるだけでなく、『感覚的にも自分に合う・合わない』を考えられるような準備をしました。

この記事では、自分の体験も踏まえて、これから留学を考えている人がどういったポイントを意識して大学/大学院を選べば良いかを解説していきます。

こんな読者にオススメ!

  • これから留学を考えているけど情報収集の仕方が分からない
  • 大学/大学院選びは何を重視するべきか分からない(大学ランキング、国、学校の規模、治安など)
  • 最終的に何を基準に判断したらよいのか分からない

では、はじめていきましょー^^

情報収集の基本:留学エージェントを活用しよう

留学情報を調べる際に、一番留学に関する情報を持っているのは「誰か」を考えてみましょう。それは、仕事として昼夜留学のことを考え、学校側と留学生の間を取り持つ役目を果たしている「留学エージェント」です。

僕がオススメするのは、留学エージェントが無料で開催している「留学セミナー」や「留学相談会」に足を運んでみること。そうすることで、留学の概要や出願の仕方、また実際に留学した人の体験談なども聞けたりするので、留学に対するイメージが一気にできるようになると思います。

また、留学セミナーなどに加えて、もう少し大きな規模で行われる「留学フェア」というのもあります。これは、留学エージェントが大使館や大学などとタイアップして、現地の大学の担当者を呼んでイベントを開催するというものです。そこでは個別にブースが設けられ、それぞれの大学関係者と直接話すことができます。現地の大学のスタッフと直接話すことになるので、会話は英語になりますが、まだ英語は苦手という方のためにも日本人の通訳がついている場合が多いです。ですので、あまり気負いすぎず参加してみることをオススメします。

僕は、「オーストラリア留学フェア」と「ヨーロッパ留学フェア」に参加しました。実際にそこで現地の大学関係者と話したことで、資料を見ただけでは分からないことを確認でき、より現実的に考えることができました。

参考に僕が参加した留学フェアのリンクを貼っておきます。

>>オーストラリア大使館主催「オーストラリア留学フェア」

>>「オーストラリア大学・大学院オンライン留学フェア」

>>「欧州留学フェア」

自分の高校/大学の先生に相談してみる

やはり留学となると人生を大きく左右する分かれ道になりえます。多くの資金と時間を投資するのですから、留学を決める際は自分より経験豊かな大人に相談することをオススメします。

その際はできれば、「留学経験のある人」や「海外と接点のある仕事をしている人」に相談すると良いでしょう。例えば、あなたが今高校生であれば、高校の先生の中に今まで学生の海外留学の支援をしたことがあるという人がいればその人に。大学生であれば学部の教授に相談するのが良いです。

僕の場合は、大学時代の教授、3人に相談をしました。

一人目:アメリカの大学院に留学経験のある日本人の教授

二人目:オーストラリアの大学院を出ていて、オーストラリアの大学で教えていたこともある日本人の教授

三人目:オーストラリアの大学・大学院を出ていて、オーストラリアの大学で教えていたこともあるオーストラリア人の教授

このように海外経験が豊富な大人に相談すると、自分では見えなった視点からアドバイスがあり、とても参考になります。

ただ、この記事を読んでいる方の中には、もしかしたら「留学に詳しい先生がいない」とか、「相談するのはハードルが高い」と思う方もいるかもしれません。

そういう方は、より身近な知り合いに留学経験者がいないか探してみましょう。留学を経験している人は、割とオープンな人が多く、聞いたら色々答えてくれる可能性が高いので勇気を出して話を聞いてみましょう。

また、今高校や大学に通っている人は、少しずつ先生や教授との接点を増やす努力をしてみてください。例えば、大学であれば「オフィスアワー」というのがあり、学生が教授と面談できる枠が設けられています。そのオフィスアワーに予約して行ってみるのもいいですし、授業の後に質問にしたついでに少し相談してみるなど、方法はいくつかあると思います。

実際に留学経験者の話を聞く

高校や大学の先生に相談するというのは、少しハードルが高いと感じる人もいるかもしれません。そういった人は、留学経験者に話を聞いてみるということをオススメします。

「自分の周りには留学経験者なんていないよー」

と思う人もいるかもしれませんが、意外と留学経験者と話す機会はあります。例えば、先に挙げた「留学フェア」などに参加すれば、大体留学経験者が個別に相談に乗ってくれるようなブースが設けられています。そこでは留学経験者と10分程度話すことができますので、聞きたいことを聞いてみましょう。

留学経験者に相談する際は自分と年齢が近い場合も多いので、より具体的な内容(資金面はどうしたか、どのようにして学校を選んだか、留学後のキャリアはどうか等)を聞くことができます。

ランキングは重要?

さて、実際に大学/大学院選びをする際に皆さんが気にするのが、「大学ランキング」だと思います。これは本当に人それぞれなので正解はありませんが、僕の場合は重要視はそこまでせず、「参考程度」にしました。

その理由は以下の通りです。

  1. 日本での就職にこだわっていないから
  2. 大学ランキングは大きくて歴史のある大学が上位にランクインされやすいから
  3. ランキングよりも「質」を重視したいから

 一つ一つ説明していきます。

理由①:日本での就職にこだわっていないから

もし、日本で大手企業に就職したい場合は、ランキングが高くて名の知れた大学に行く方が成功できる確率が高まります。僕は昔「もし海外の名前も知られていない大学に行くなら、日本でそこそこ名の通った大学に行った方が就職しやすい」と先輩に言われたこともあり、大学のステータスというのは就職する際の重要なファクターになるでしょう。

しかし、僕の場合は日本での就職にこだわっておらず、どちらかというと海外志向が強いので大学名を前面に押し出して就職活動をするよりも、実際にインターンシップなどを通じて自分の実力を示していく方が大事だと思うので、そこまでランキングには固執していません。

理由②:大学ランキングは大きくて歴史のある大学が上位にランクインされやすいから

これは前に留学エージェントの方から聞いた話なのですが、大学ランキングというのは、どれだけ研究で成果を出したかや論文が引用された数などで判断される場合が多いようです。そうすると、必然的に歴史があり、教授の数が多い大学が上位にランクインする傾向が強まります。

逆に言えば、「歴史が浅くて、規模が小さい大学」はランキング的には不利になるということです。しかし、ランキングが低くても教授の質が高く、学生の満足度や就職率が高い大学はたくさんあります。

そういった大学を見逃さないためにも、大学ランキングは参考程度に見ています。

理由③:ランキングよりも「質」を重視したいから

大学ランキングは僕にとって偏差値のようなもので、本質を見極めるものではないと考えています。僕が考える「質」とは

  • 環境が自分に合っているか(自分のやりたい勉強ができるか、都会なのか田舎なのか、現地学生と留学生の比率など)
  • 「研究」ではなく「実学」重視(社会に出て役に立つスキルが身に着けられるか)
  • 少人数できめ細かいサポート(教授との距離が近く、質問や相談がしやすい環境にあるか)

人によって求めているものは異なるので、これはあくまでも僕が大学/大学院に求める「質」です。要は、自分の性格ややりたい勉強、目指すキャリアに合う学校選びが重要ということです。

実際に現地(学校)に行ってみよう

僕は、大学や大学院に行くことは「自分への投資」だと思っています。多額のお金と多くの時間を割くのだから、その投資しした分を上回る「価値」がなくてはいけません。

その「価値」を見極めるために、ネットや第三者の情報だけで納得ができるでしょうか。僕は少なくともできませんでした。そこで、実際にいくつかの大学とアポイントメントを取った上で、オーストラリアに渡航しました。

合計で4大学周って、大学の担当者と話をしたり、実際に通っている学生に話を聞いたり、キャンパスの雰囲気を感じることができました。ここまでくると、後は自分の感性を重視します。

「自分はここの大学・キャンパスで勉強するイメージができるか」

実際、日本にいるときに考えていたイメージとは違う学校もあり、現地に行くことの大切さを実感しました。

4大学周った中で、教授とも話をする機会がありました。その教授に学習内容や勉強の進め方について直接話を聞くことができ、より具体的に勉強のイメージを持つことができました。

最終的に、現地の大学を訪れて、キャンパスの雰囲気、大学スタッフの対応、大学施設の充実度、住環境の確認、キャリアまでの道筋、具体的なカリキュラムを知ることができました。

まとめ

海外の大学/大学院を選ぶ際のポイントについて見てきました。体験者として、自分の経験をもとに書いてきました。人によって重要視するポイントや価値観は異なるので、正解はありません。

ただ、多額のお金と時間を投資するのだから、できる範囲での情報収集は行うことをオススメします。

僕の場合、実際に学校を訪れたことで、「ここの大学院で勉強をしたい!」という強いモチベーションを持つことができました。それ以降、より意識高く準備に取り組めていると思います。

海外で勉強したいけど、情報収集の仕方やポイントが分からないという方はたくさんいると思います。僕自身もそうでした。そういった方々に少しでも参考になれば幸いです。